仮想化機能とは
物理的な1台のコンピューター内に、複数の仮想的なコンピューターを機能させることができます。
Windowsの内部で動作する仮想的なコンピューターは、WindowsでもUNIXでもLinuxなど、様々なOSのコンピューターを物理的なコンピューターの中で、仮想的に動作させることができます。
Hyper-Vは「Windows 10 Pro」「Windows Server2016」等の標準アプリです。つまり、「Windows 10 Home」では機能の有効化はできません。
(代わりにHyper-Vではなく、VMwareを使用した仮想化技術は利用可能です)
Hyper-Vについて
マイクロソフト社が開発するハイパーバイザー型の仮想化技術です。
Hyper-Vは元々、Windows Serverと一緒に開発が進められてきました。そのため、当然ながらWindows環境との親和性が極めて高いです。
仮想化するための管理ツールとして「Hyper-Vマネージャー」が用意されています。
物理的なコンピューターを仮想化環境では「ホストOS」と呼びます。
仮想的なコンピューターを「ゲストOS」や「仮想マシン」と呼びます。
仮想マシンは、OSをインストールする主体と考えられるので、予め仮想マシンを構成して、その中にゲストOSをインストールします。
仮想化技術の種類
仮想マシンの作り方は2つあり、ホスト型、ハイパーバイザー型があります。
ハイパーバイザ型とホストOS型の大きな違いは、仮想マシンを作るレイヤー(層)が異なります。
そのため、パフォーマンスはハイパーバイザー型に軍配があがります。
ホストOS型(ホスト型)
ホストOS型は、ホストOSの上、一般的なアプリケーションと同じレイヤーで、「仮想化アプリケーション」をインストールして土台となり、仮想マシンを作っていきます。
(VMware Player、VMware Fusionなどがホスト型に分類されます)
既存のOSに仮想化アプリケーションをインストールすればよいので、手軽に導入できますが、仮想マシン上のアプリケーションは2つのOSを介してハードウェアにアクセス(ホストOSと仮想化アプリケーション)することになり、パフォーマンスが低下します。
例えば、余計なオーバーヘッドがかかり十分な性能が出ません。
ハイパーバイザー型(Hyper-V・ESXi・Xenなどが分類されます)
ハイパーバイザー型は、まっさらなハードディスクの上に、直接仮想マシンを作るやり方です。
Hyper-Vもハイパーバイザー型です。
仮想マシンがほぼ直接ハードウェアにアクセスでき、ハイパーバイザでのパフォーマンス劣化は非常に小さいので、高いパフォーマンスが期待できます。
サーバーへ直接、「ハイパーバイザー」と呼ばれるソフトウェアのレイヤーをインストールして、仮想マシンを稼働させる方式で、ホストOSが必要ありません。
ホストOSを必要としないため、ハードウェアを直接制御することができ、仮想マシンの速度低下を最小限に抑えることができ、複数の仮想マシンを効率よく稼働させるための様々な仕組みが盛り込まれています。
仮想化のメリット
いろいろありますが、機能検証や学習環境の用意ができます。
例として物理的なコンピューターでアプリケーションを追加した場合、アプリケーションによってはエラーが発生して、コンピューターが起動できなくなる不具合があったとします。仮想化環境であれば、インストールなど様々な操作を機能検証に活用できます。
仮想化のデメリット
疑似的な環境をプログラムにより作り出しているので、通常の物理的なハードウェアをちょっせつ使用している環境と比較して、パフォーマンスが落ちてしまいます。(オーバーヘッドの存在など)
Hyper-V 機能を有効にする方法
- Windows ボタンを右クリックし、[アプリと機能] を選択
- 右側の下段にある、「関連する設定」にある [プログラムと機能] を選択
- [Windows の機能の有効化または無効化] を選択
- [Hyper-V] を選択して、 [OK] をクリック
Windows 10 のダウンロード
Windows 10 のダウンロード先URL
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
こちらは解説動画のリンクです。